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「月館の殺人」とSLやまぐち号 [ひつま...ひまつぶし]

 最近、やたらとブックオフでコミックスを買ってくるヨメが、しつこく『読んで、読んで!』と勧める「月館の殺人」。 「動物のお医者さん」で有名な佐々木倫子とミステリー作家の綾辻行人のコンビで、小学館の「月刊IKKI」に2005年2月号から2006年6月号に掲載された作品ですね。

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 なにごと?と思って読んだら、作品の重要なキーとして山口線の「SLやまぐち号」が出てくるのね。 一応ミステリーなのでネタバレは控えますが、作品の冒頭で やまぐち号の特別な運行の日に、地元の鉄道ファンと場所取りをしていた撮り鉄とのトラブルが描かれるんですね。 実は私、やまぐち号の営業運転開始日に、このシチュエーションそっくりな目に遭ったのね。

 私の実家は山口線の宮野-仁保間の最初の上り坂で、その筋には有名な”大山路踏切”のすぐ近くにあるので、営業運転の前の試運転の時から見に行っていました。 最初の最初の試験日、帰りにディーゼル車に牽引されて戻ってきていた時の写真も撮ってたりしてたんですよ。 それで営業運転までに、どこのポイントが一番いいかなと撮影場所をいろいろと吟味していて、いよいよ営業運転開始日にその撮影ポイントに行ったら、いるわいるわ、今でいう撮り鉄の面々が。 で、自分が決めていたポイントに行ったら、その撮り鉄の一人がやって来て、そこは邪魔だからどけ!って偉そうに言うのです。 こちとら、お前らが来る1ヶ月以上前から ここに決めてたんだぞ!と思いながらも大人の圧力には逆らえず、一緒に行っていた年下の子らと、すごすごと退散。 あんまり悔しかったので場所を移動する際、「じゃあ、あそこのポイントに行こうやぁ! あっこなら誰もおらんけぇ!!」と捨て台詞を吐いて、その場を後にしました。

 これはあながち虚勢ではなく、私らが向かった”次点”のポイントは大山路の踏切から自転車で5分くらいのところですが、本当に地元の人間しか行き方がわからないところで、森を抜けてきたSLが一瞬、開けたところに出てくる緩やかなS字カーブで、そこを小ぶりの土手の上から見下ろせるところでした。 本当に私ら3人だけ(+私らについて来た人のよさそうな鉄道ファンが一人)で、C571を出迎えて撮影したのでした。 もう、その写真も実家の建て替えの時にどこへ行ってしまったかわからなくなりましたが。

 もっとも、後年、いろいろな知識を得るにつれ、そのポイントは必ずしもSLの撮影には向いてないんだなということがわかってきました。 そこは、大山路の坂を上ってきた線路が一瞬だけ下りになっているとこで、SLが一息つくところだったからです。 だから、噴煙もスチームもちょっと控えめだったのです。 うーん、当時の撮り鉄は実はこの事知ってたのかも。

 さて、漫画そのものに話を移すと、そういえば佐々木倫子さんとの付き合いも長いなぁ。 最初に彼女の漫画を見たのは学生時代、寮の新聞置き場に捨ててあった「花とゆめ」に載っていた、「林檎でダイエット」のシリーズを見たのが最初かな。 実直な画風にシュールな間の取り合わせ、なんか怖いもの見たさのような魅力がありました。 この後、「動物のお医者さん」でブレークするんですね。 で、今も実直な作風は健在。 なにより、「月館の殺人」では、あとがき漫画に描かれた自画像を、ちゃんと おばさんに描いているのがスゴイ。

 この時期の「花とゆめ」は”第4の少年誌”と言われていたぐらい、男子が読んでも読みごたえのある作品・作家が多かったな。 川原泉は良くも悪くも変わらなさすぎた。 しばらく離れた(というか漫画を描かなくなっていた)後に、レナードシリーズなどで再び愛読するようになりました。 那州雪絵は「フラワーデストロイヤー」シリーズが好きだったんですが、だんだんボーイズラブの方に行っちゃった。 那州と同時期にSFものを描いていた 亜藤潤子は、残念ながらSFもののパイが「花ゆめ」にはありませんでした。 このヒトは厦門潤という別名も持っていますが、最近では陸野家鴨という名で美少女まんがで活躍されています。 「日渡早紀ちゃん」シリーズの日渡早紀、「僕地球」は最初は面白かったけど、7~8巻くらいで終われる作品をだらだらだらだらと引き延ばすので、途中で読むのをやめました。 女性漫画家の悪さの典型かな。 そして、「ファンタジーだよーん」で衝撃を受けた 遠藤淑子。 結局、今でも新刊は必ず買っています。 このヒトは川原泉とは逆で、いい意味で変わっていった人。 そして、その変わっていく方向が私の変わっていく方向とたまたま同じでした。 知ってからずっと読み続けている作家さんて、遠藤淑子さんとサライネス(サラ今市名義でAUTO SPORTに投稿していた頃から)さんくらいですかね。

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